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基本的に休むことを認めている。同じく50%は全員体制で指導している。オフシーズンにおいても選手育成に同じ姿勢で指導している指導者が多い。指導者が部活動のあるべき姿をどのように考えているか、何を第一に押さえているかにより、優先させる事柄に違いがでると思われる。また、学校で優先順位を決めていないところが、多いのではないか。

 

?現在部活動をしている生徒の将来について

 

現在中学校で部活動を行っている生徒が、高校等に進学後の運動部の定着率の予想

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80%ほどの指導者は半数以上の生徒が高校等に進学後も運動を続けていくと予想している。進学後も運動を続ける生徒が多いことは、選手の強化・選手層の厚さ、さらには中学校の部活動が生涯スポーツのひとつの出発点になっていることを示している。中学校は出発点として、進学後に、他のスポーツに移行出来る柔軟性も持たせることも大切である。
現在中学校で部活動を行っている生徒に、いつまで活動を続けてほしいですか

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圧倒的に指導者は、生徒に、生涯スポーツとして運動に取り組んでほしいと願っている。中学校の部活動が生涯スポーツの入り口のひとつと、とらえられる。指導者は生徒に、スポーツは楽しいものということを、伝えることが大切である。
生涯スポーツにつながる中学校の部活動の在り方が、今後より問われる時代である。

 

?大会に向けて無理をしていますか

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大会に向け、時間的・日程的に何らかの無理を43%がしている。日程的時間的に、休日や長時間の指導、または練習ゲームの設定など無理をしていると考察される。このあたりも、多方面に支障をきたす原因のひとつと思われる。
故障持ちの選手には長い目での配慮が必要である。指導者が、選手を大切に扱う心配りと配慮が求められる。大会にむけて指導者が、生徒に何を学はせるかという、指導理念を明確に持つべきである。

 

 

 

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